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2008年12月

残りわずか

 2008年も残りわずかとなった。

 今日は地元の中学校の合同練習会を少しだけ見に行った後に、母校である高校が参加している合同練習に向かうという過密スケジュールだった。

 今振り返ると、私は今年、陸上競技の指導に専念できた1年であった。過去数年間、他にやるべきことが多すぎて、なかなか指導の方に専念できなかったのだ。

 私は基本的に、好きなことしかできない人間だ。大好きな陸上競技の指導に専念できたこの2008年は私にとって本当に幸せな1年だったといえるだろう。

 私は12月28日に今年2008年の指導納めとなる。2009年は1月4日あたりが指導始めとなるだろう。その間の正月休みはニューイヤー駅伝や箱根駅伝を見るため、テレビに釘付けになっているはずだ。私は1年の最初から最後まで陸上競技漬けなのである。

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ドーピング

 国際オリンピック委員会(IOC)は、北京オリンピック男子ハンマー投げで、2位のワジム・デビャトフスキーと3位のイワン・ティホン(共にベラルーシ)をドーピング違反で失格、メダル剥奪し、室伏広治の銀メダル繰り上がり獲得を発表した。

 室伏はオリンピック2大会連続のメダル獲得となり、これは日本史上3人目の快挙だという。

 室伏は、12月12日におこなった記者会見で、「2大会連続のメダルということで、非常に名誉」と喜びを表した一方で、「薬物違反があったのは寂しい。一緒に競技をしていた仲間なので残念」と語った。

 ドーピングという言葉でまず思い浮かぶのが、ベン・ジョンソンである。彼は1988年におこなわれたソウルオリンピック男子100mで、9秒79という当時では驚異的なタイムで1位入線したものの、その後ドーピング検査で違反が見つかり、失格、メダルはく奪となった。1992年におこなわれたバルセロナオリンピック男子100mにも出場したのだが、そこでもドーピング違反が見つかり、公式の陸上競技大会からは事実上永久追放された。

 オリンピックは、スポーツの祭典という一方で、巨万の富を得られる絶好の機会だ。オリンピックでメダルを獲得すれば、国によって高額な報奨金を獲得できるのだ。

 スポーツでは、「鍛えることで持っている力を限界まで高めること」に大きな意義があると私は考えている。それができたことで巨万の富を得られるのは問題ないだろう。しかし、巨万の富を得ることが目的となってしまい、ドーピングに手を染めるというのは全くもって間違っている。

 競技指導者の立場からして、スポーツは常にクリーンなものであってほしいものだ。

 スポーツをよりクリーンなものにするために、ドーピング違反への処罰は厳しいものでなければなくてはならないだろう。

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シンボル

 今の家に住むようになって、今年で23年になる。23年という年月で、私の地元は大きく変化した。

 かすかな記憶であるが、私が今の家に引っ越してきた当初、その周囲には住宅地やスーパー、大きな工場がある程度で、本当に何もなかった。それから大きな家電量販店が建ち、コンビニエンスストアが建ち、ホームセンターが建ち、そして大きな集合住宅が建ち並んだ。大きな公営プールも建った。今振り返ると、この23年でここでの生活は飛躍的に充実した。

 一方で、なくなっていくものもある。地元には、「シンボル」ともいえる建物があった。高さが150mもある非常に高い建物で、とても目立つカラーデザインをしていた。遠出からの帰り道にその建物が見えると、「帰ってきたんだな」と安心したし、それがひとつの楽しみとなっていた。その建物の近くに私の出身中学校があるのだが、中学時代にそこのグランドからその建物を見るたび、こっちに倒れてくるんじゃないかという変な不安を感じたものだ。
 その建物が最近取り壊され始めた。上から少しずつ壊されていったのだが、今では建物のほとんどがなくなってしまった。壊されているのを間近で見たとき、無性に寂しくなってしまった。

 シンボルがなくなる虚しさは果てしなく大きい。

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