神がかり的な勝負強さ
2009年3月24日(アメリカ時間では23日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた第2回WBC決勝戦において、日本代表は韓国代表を5対3で降し見事連覇を達成した。
アジアチーム同士による緊迫した攻防に終止符を打ったのは、孤高のバットマン、イチローの一振りだった。
今大会、周囲から絶大の期待を背負ったイチローであったが、今大会彼は不振を極めていた。打球が外野に飛ばない、好機での凡退、バント失敗。日本では「イチロー限界説」についての記事が書かれる写真週刊誌が出ていたほどであった。
イチローが調子を上げ始めたのは、2次ラウンド敗者復活戦のキューバ戦からだといっていいだろう。ここの3打席目で痛恨のバント失敗をしたイチローであったが、4打席目でライト前安打を、5打席目では156キロの直球を完璧にとらえる3塁打を放った。この一戦で、チームそしてイチロー自身が地獄から天国へ這いあがった。
そして決勝戦の延長10回、2アウト2・3塁のチャンス。それまで5打数3安打と絶好調で打席に立ったイチローは、2ボール・2ストライクの8球目でセンター前の2点適時打を放ち、優勝を引き寄せた。ここぞという時に打席が回り、そして結果を残す勝負強さはまさに神がかりといっていい。
今大会、イチローは試合後に多くのコメントを残してきた。
「3打席目のバント失敗で、ほぼ折れかけていた心がさらに折れて僕だけキューバのユニホームに見えて…。4打席目は流れ的に厳しい状況だなと感じながらのヒットだっただけに大きいと言えます。あの打席からようやくジャパンのユニホームを着たという感じでした」(敗者復活戦キューバ戦後のコメント)
「もう苦しいところから始まって、苦しいが辛いになって、心が痛んで、最終的に笑顔になった」「ぼくは持ってますね。神が降りてきたという感じ。日本中のみんなが注目しているだろうと思って、自分の中で実況して、結果が出ないものですが、それで結果が出て壁を越えたと思います」「支えてくれているのはみんなだっていうことは、分かっていた。支えてくれてありがとう。チームメートがつないでくれるっていうのは、すてきですね」(決勝戦後のコメント)
これらからは、「人間味あふれるイチロー」を垣間見た気がした。
さて、WBCは終わったが、まもなくメジャーリーグが開幕する。今季イチローは3086安打の日本人最多安打新記録、そして9年連続200本安打のメジャー新記録に挑戦する。前者はシーズン序盤に間違いなく達成するであろうが、後者は前人未到の記録である。道のりは長く険しいだろう。しかし今大会で1つ壁を越えたイチローなら必ずやってのけてくれるはずである。
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コメント
社会人1年目松下です
WBCの決勝はちょうど休憩室で見ることが出来て、優勝を決定付けたイチローのバッティングも見れました
ここで打てば、今までの失敗はチャラになるぞイチロー
という気持ちで見てて、打った瞬間は身震いしましたね


野球の神に愛されてますね


神からの課題をこなすイチローは間違いなく、持ってますね
素晴らしかったです
投稿: 松下 | 2009年3月26日 (木) 19:01